東京都日野市のホールでサイエンスイリュージョン


サイエンスイリュージョンをお届けしてきたよ!
2024年7月18日、日野市れんがホールにて開催された「日野市老人クラブ連合会 設立60周年記念式典」にお招きいただき、サイエンスとマジック(イリュージョン)を融合した特別ステージ「サイエンスイリュージョンショー」を上演しました。
会場は1000名以上収容の大ホールで、当日は600名を超える来場者の方々がご参加。客席はすべて高齢者層でしたが、全体的に活気があり、最後まで集中して観ていただけるとても温かな空気の現場でした。
◾️出演経緯
今回のご依頼は、私が日野市内の大学を卒業していたというご縁から始まりました。
主催者の方から「市民に縁のある方を、プロパフォーマーとして迎えたい」とお声がけをいただき、出演が決定。
式典では事前にその紹介もいただいたうえで登壇させていただきました。
演目は式典内の「園芸祭」内で披露。地域の方々による歌や踊りの発表が続く中で、私と、もう一組(三味線奏者)が“エキシビジョン=プロとしての特別演目”として紹介され、「市民による演目」と「プロによる演目」の対比を楽しめる構成となっていました。
- 演者1名・アシスタント1名・サポートスタッフ1名の計3名体制
- 「サイエンス×マジック」を本格的に融合させたフルパッケージ構成。
- 科学実験の驚きに、マジック(イリュージョン)の不思議さを掛け合わせ、「科学の果てにある夢」や「誰かの好奇心の火種になるような体験」を提供することを目的に構成しています。
◾️科学と不思議の境界線をこえて
今回のショーには、明確な演出テーマがありました。
それは「マジックは未来の科学である」というプレゼンテーションです。
科学とは、“誰がやっても何度やっても同じ結果が出る”ことに価値がある学問。
一方で、マジックとは“誰がやってもできない不思議な現象”だからこそ価値がある分野です。
この正反対の概念を、あえて舞台上で連続して見せることで、「今は不思議でも、いつか科学で再現できるかもしれない」と思える“夢のタネ”を届けたいと考えました。
実際の演目構成は以下のように、【科学→マジックがそれを超える】という順で展開しています。
🔬 科学実験 → 🪄 イリュージョンの連続演出
- 色変わり水(酸化還元反応)
→ “目に見える化学”の美しさを伝える導入実験。 - ジャイロホイールの回転実験
→ 「回転エネルギーとは何か?」の体感のあと、回転するカードが空中を浮遊する“UFOカード”マジックへ接続。 - 電気クラゲ(静電気実験)
→ 浮遊の仕組みを科学で説明した後、それを風船やクラゲの演出に応用。 - 空気砲(気流の可視化)
→ 発射した風がシルクを取り出すマジックへと展開(20世紀シルク)。 - 割れない風船の原理解説(セロテープによる張力の分散)
→ そこから“人間にテープを貼れば割れない?”というロジックに発展し、人体を使った串刺しイリュージョンへ。 - 風船リングの浮遊(フィナーレ)
→ これまでのすべての実験要素を総結集した「回転・浮遊・張力・気流」を統合する見せ場演目。
✨ 結びのメッセージ:科学は夢を形にする力
ショーの最後には、私からこんな言葉を伝えました:
「科学は“夢を形にする力”です。
空を飛びたいと願ったライト兄弟は、やがて飛行機を作り、
夜を照らしたいと願った人々が、電球や街灯を生み出しました。
今、皆さんが目の前で見た“マジック”が、将来誰かの手で“科学”になるかもしれません。
そんな未来への好奇心のタネを、今日はひとつでもお届けできていたら嬉しいです。」
そして最後には、現代科学では再現不可能な“テーブル浮遊”のマジックを披露し、「これを未来に再現できる人が現れたら…」という希望を託しながら、ステージを締めくくりました。
🌟 反応と所感
観客の皆様からの反応は非常に温かく、歓声・拍手・笑いなども自然に起き、最後まで集中して楽しんでいただけた印象です。
また、演技終了後には主催者様から花束を贈呈していただき、感謝の気持ちをしっかりと受け取ることができました。
個人的には「サイエンスイリュージョンショー フルパッケージ」の初披露ができた記念すべき回であり、1000人規模という夢のようなステージで実現できたことは、これからの活動においても大きな自信と礎となりました。
✅ まとめ
「サイエンスは再現性の学問」「マジックは再現できないからこそ不思議」
この相反する2つを組み合わせることで、“科学で未来を夢見る”というメッセージがよりリアルに伝わったと感じています。
今後もこの構成をより洗練させ、多くの人に届けていきたいと思います。






コメント